会山行

霧の中のレンゲショウマ

shakujii

2022年8月21日(日) メンバー12人

コースタイム
上養沢BS 8:50→養沢鍾乳洞コース⼊⼝9:20→⿃居→ケーブル御嶽駅 11:40 レンゲショウマ群⽣地)12:30→⼤塚⼭12:55→古⾥駅14:50おまけ(御岳の宿坊の玄関先のキレンゲショウマ)

森は霧に包まれて静まり返っていた。森の緑と霧の白がコントラストをうみだし、幻想的な
雰囲気である。まるでモノクロのような世界。

レンゲショウマ − 凛とした気品

レンゲショウマ

 レンゲショウマは森の中に点在していた。密生しているのではなく所々に咲いている。花は下を向き、小さい。花芯は黄緑、その回りに薄紫、花片は白である。色の配色がいい。花だけが色彩である。しかも、何とも気品に溢れている。群生地なのだが一面に咲いていないのもいい。離ればなれにポツリポツリとある。貴重な感じを受ける。下向きの花といい、回りに配慮しているようにもみえ奥ゆかしさを覚える。他の木、花とも共生しているようにみえる。我勝ちな花ではない。誇ってもいない。けっして目立つ花ではないが凛としてある。人気の所為だろうか。
 レンゲショウマは茎に 4、5 箇所花をつけるようだ。開花していない蕾も多い。当日はまつり期間中だが、まだしばらくは楽しめるようにおもう。雨との予報だったが人もでている。静かにみて、写真撮影している。どこかの観光地のように大きな声をだしたり騒ぐ事もない。花の功徳であろう。今回の山行の目的はレンゲショウマである。咲いていないとはおもっていなかったが、やはり実際目にすれば来て良かったとの感慨をもつ。参加メンバーも満足したのではないか。やすらぎの刻を過したのではないだろうか。森はまだ霧に包まれている。日は差さず今にも雨が降ってきてもおかしくない。そんな空模様である。花は只咲いている。霧の中のレンゲショウマだった。逢えた。

雨、降るか否かでやきもき

手入れされたヒノキ林を登り日の出山との分岐へ

 山行前日、Kリーダーより参加者全員に対して突然メールが届いた。当日朝 6 時、雨が強く降っていたら山行は中止する、との内容である。前線の動きが一定せず、予報もくるくる変わる。前日の予報では一時雨。レンゲショウマはいいが、雨の山行では魅力半減である。当日朝メールはなく山行は実施と決まった。集合場所の武蔵五日市駅に着くと、やはり天気がはっきりしない。空の一隅がのぞいたとおもったら、しばらくすると又雲に覆われてしまう。動きが早い。雨が降るか否か、やきもきする。全員集合するとリーダーから当初予定していたコースを変更し、山行時間の短縮をするとの話があった。雨に会わない為である。

 日の出山はパスし、まき道コースをとる事になった。駅からはバス。終点の上養沢で下車。しばらく車道を歩む。養沢川では釣り人の姿がみられる。かなり来ている。山道に入り森の中は霧である。さらに進むと動くものがいる。カモシカであろうか。山道はかなりの急坂があったり平坦な山道だったりする。道標はしっかりしていて迷う事はない。何回かの小休をとりさらに進む。予定通り日の出山は登らず御岳山まき道を行く。雨はまだ降ってこないが心配である事に変わりはない。日は差さない。
 

 朝みえた青空もみえない。ハイカーとも 2グループと会っただけである。御岳山付近に近付くと人が多くなる。ケーブルで来た人々だろう。正午近くになったのでケーブル乗り場前広場で昼食。メンバーが持参した果物をいただく。蒸し暑く大汗をかいているのでおいしくありがたい。いよいよレンゲショウマの群生地に入る。群生地には 30 分ほどいた。前記のように霧に包
まれている。人も多い。静かに写真撮影したりしている。これまで雨は降っていないがまだ油断はできない。早目に切り上げて下山に入る。今回の山行の目的であるレンゲショウマに遭えたので満足であった。

下山は急坂の丹三郎コースを下る

おまけ(御岳の宿坊の玄関先のキレンゲショウマ)

 大塚山までは緩い登りもある。しかし大塚山以後はかなりの下り。急坂もある丹三郎コースだが登って来るハイカーはいなかった。下ってくるグループにも会わない。あまり利用されないコースなのだろう。只黙々と下るだけである。山麓からの音が聞こえ、林道がみえたりするがなかなか標高が下がったようにはおもえない。いつもの事なのだが体の疲れもあり下に注意して下っていった。車道がみえて来た。これまではすべて森の中だった。雨にも会わなかった。ところが森を出ると、小雨がパラパラと落ちて来た。雲の動きの偶然のなせる小雨だったのであろう。しかし蒸し暑く、大汗をかいた身としては僅かだが、ありがたい涼であった。レンゲショウマに遭えた事を祝福する雨とも感じた。古里駅へは 14 時 50 分着。スタートの上養沢は 9 時、フィニッシュの古里駅までは6 時間ほどの山行だった。
 このあと河辺駅で下車。河辺の温泉でさっぱりし、体の疲れを癒した。今回は1000m級の低山。8月下旬とはいえまだ暑い。いくつか改めて気づいた事があったので記しておきたい。飲料水はスポーツドリンク 500ml、水2Lを持っていった。スポーツドリンクだけで間に合ったが最低限合計 1L 以上は持っていきたいものである。
 個人、コース時間、山域等によって違ってくるが夏の低山は本当に暑く、ドット大汗をかく。もうひとつはタオルである。いつもそうなのだが下山時は汗でグッショリ。絞ると滴る。重さもたいしてないので 2 枚用意してもよいとおもう。
 リーダーありがとうございました。K副リーダー、O副リーダーありがとうございました。

かたくり145号から 記・倉

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石神井山の会
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練馬区石神井公園を拠点に活動する山岳会です。安全で楽しい登山を目指し、ハイキングから縦走、クライミング、沢登りなど、オールラウンドの山の会です
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